運慶展

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運慶に対する認識を変化させた2017年運慶展
仏像に全く関心のない方にも絶対おすすめ


今回の展示会ではきわめて近くで360度お像を拝見できる

まず初めに出迎えてくれる園城寺の大日如来坐像
これまでも何度も見ているがこれほど繊細な彫刻とは気が付かなかった
照明のせいもあると思うが
実に繊細で優雅 そして優しい
20才代の作品とは!

サントリー美術館で以前にみた八大童子立像も細部がよくわかる

様々な像の截金(きりかね)の繊細さにも驚かされる

なかなかお目にかかれない興福寺南円堂の四天王の迫力にも圧倒される

そして最後の浄瑠璃寺由来の十二神将(運慶作とはされていないが)に至るまで
その魅力は途切れることがない

またなかなか訪れることが面倒な地方の諸仏が並ぶのも魅力の一つ


照明についてはちょっとやりすぎ感もあるかな
例えば四天王などの荒ぶれたお像を劇的に見せるのは良いとしても
興福寺北円堂の無著菩薩・世親菩薩立像はどうだろう

北円堂で開放された空間で自然光と穏やかな照明で拝見するのと
全く異質のお像に感じた

新国立劇場 神々の黄昏 11月11日

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新国立劇場の指輪もついに最終 神々の黄昏を迎えた

ワルキューレもジークフリートも見応え、聞き応えがあったが、
オケが読響にかわり、一層見事な上演となった

ブリュフンデ役のラングは昨年のウィーン国立歌劇場では声があまり出てなく心配だったが、今回は良かった
ジークフリート役のグールドはいつもの通り安定

ハーゲン役のベーゼンドルファーは開演前に気管支炎との案内があったが
なかなかどうして、ハーゲンそのもの ハーゲンにしか見えない

日本人の3人のルノン、ラインの乙女たちもよく歌いきった、賞賛に値する

グートルーネ役の日本人には音色、発声の仕方がワーグナーとしてはどうなのだろう(演出上もグートルーネの扱いは中途半端)

オケは弦、特に中低音に厚みがあり、これまでの新国立劇場のワーグナーのオケとしては最上
他の日では金管の乱れが気になったらということであったが、
この日は大きな破綻はなかった
欲を言えばコールアングレの音色

大きなそしてある意味深淵なワーグナーの音の世界にどっぷりと浸れた

あっという間の6時間といえば嘘になるが
幸せな6時間であった

ここが日本のオペラハウスであることを忘れてしまいそう

飯守先生のおかげで、クプファー演出のパルジファル、フォークトのローエングリン、そしてこの指輪と、日本のワーグナー文化を大きく向上したことは間違いない

新国立劇場を離れても、最良の歌手を引き連れて、最良のオケでワーグナーを再び上演して欲しい

特に上演されなかったニュルンベルクのマイスタージンガーとパルジファルの再演、指輪の再演を願いたい

飯守先生の振らない日に先生とロビーで話す機会があった

パルジファルが素晴らしかったと伝えたところ、先生もその上演には大きな手応えを感じたとのことであった
特にクプファーの評価は先生と全く一致していた

飯守先生ありがとう

初台はちょっと遠いが、フィデリオも必ずいきます
フィデリオの良さが全くわかりませんので教えてください

ジークフリート 新国立劇場 6/7

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右:1983年日本初演時のプログラム/左:2017年新国立劇場プログラム


1983年東京文化、若杉弘指揮で日本初演を観たジークフリート
あの時は字幕もなく、ただただ騒々しいく饒舌な音楽に辟易した
若杉さんが健闘している姿とどうしようもなくがなり立ててた金管が印象に残った

あれから30年以上がたち2017年6月7日新国立劇場でのジークフリート
何よりも字幕の技術が進歩し、オケが洗練され、休憩時間を含め約6時間が全く違った時間の流れとなった
(字幕なしにこのオペラ?を観たと思うと・・・)

すべてのソリストがすばらしい
ジークフリート役のグールドはもちろん、
ジークフリートのなかで大好きなエルダとさすらい人のやり取りも見事
二人のやり取りが始まる前の前奏曲の部分から鳥肌もの

オケピにあふれんばかりの東京交響楽団も飯森さんの指揮に食らいついていた
ワルキューレの時のオケの響きとは全く異なる豊かな響き
(もちろんウィーンとかドレスデンの豊潤な響きにはまだまだだが)

演出に少し不満が残った
特に第二幕はおそらく演出のせいで長く感じた

日本でこれだけのレベルの演奏・舞台が楽しめるようになったとは
今日も客席はほぼ満杯

次の神々の黄昏が楽しみ

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今日はオケピの撮影まで許可されました
(小さくてよく見えませんがハープは6台ではなく4台でした)

新国立劇場 ルチア 23日

前評判が高く大きな期待を持って
23日はまずまずというところかな
そんなに大騒ぎするようなものではない
第1部え?
この声量?
ルチアもエドガルドもこの程度
二重唱もテクニックは素晴らしいが
このキャパで物足りない
第2部第1幕
時間の経過とともに俄然良く
エンリーコもエドガルドもルチアも迫真に迫る演技
有名なゼクステット&コンチェルタントも
実に美しい
ただこのルチアは高音が苦手かな
第2部第2幕
冒頭のエドガルドとエンリーコの決闘を約束するやり取り
実にみごと
そして狂乱の場
会場全体が全神経を集中している中
ほぼ完璧なテクニックで、トリルの頭と最高音には若干の不安があるが、歌い切る
生首を槍に刺して持っている演出だが
本当だったら相当重いだろうに
グラスハーモニカがルチアと一緒の視界にはいり
現実の演奏者と演じているルチアが独特の雰囲気をつくりだす
メト以外の演奏ではフルートとの共演で聴いていたが
絶対にグラスハーモニカではなくてはいけないと確信
そしてエドガルドの最後の場面
涙を誘う
演出はこれまで新演出になると箱ひとつみたいなことが多い中
スコットランドのルチアを具象で見せてくれた
スコットランド海
オケはいつのも通りイマイチ
肝心のところでホルンがぽろりとか
(金管はアマチュアのトラ?)
ピッコロの出がビクビクだったり
いつも安定してる合唱は冒頭が残念
指揮者はよく振っていた
一ヶ所事故になりかけたが
乗り切った
ちょっと気になったのが照明
太陽が背面にあるのに
舞台右からライティングしたり
全体に不自然
日本人のソリストでは
アルトゥーロが秀逸
ライモンド役
何でいつも一本調子なのだろう
どの役をやって皆同じ
もう少し小さい劇場で
照明をちょっと変え
別なオケであれば
ほぼ完璧だったかも
しかしグラスハーモニカをふくめてこれまで水準のオペラをつくる
飯守さんの手腕に感謝
次のジークフリートに期待
そして読響が入る神々の黄昏に期待

2016-2017オペラシーズン前半戦4ウィーン国立

ウィーン国立歌劇場 ワルキューレ

全くそつなく舞台も音楽も進んでいく
演出、舞台が古臭いことを除けば、素晴らしいワルキューレには違いない
もちろんオケがウィーン国立歌劇場管弦楽団だし
ソリストもその格に見合うソリストなのだから

でもしかし

ベームが振ったウィーン国立歌劇場はどこに行ってしまったのだろう
シノーポリが振ったウィーン国立歌劇場はどこへ行ってしまったのだろう

前回のウィーン国立歌劇場の来日公演でも思ったが
わざわざこんな高額なチケットを購入して行くまでのことがあるかなと考えてしまう
(主催者からすれば、今ホテル代も極端に高い中、この価格でも見合わないということになるのかもしれないけれど)

ウィーン国立歌劇場のワルキューレへの期待が高すぎたのだろうか

でも昔はそこに行けば必ず、「そうこれ」というウィーンの音があった

でも
ウィーンに行ってウィーン国立歌劇場を聴きに行くと、
よほど当たらなければ
「そうこれ」という上演に当たらないのだから

日常のウィーン国立歌劇場にちょっとだけプラスアルファの上演を持ってきていると思えばいいのかな

フィッシャーの指揮は凡庸

演出、舞台は先にも書いた通り古臭い

特にエンディングのプロジェクションマッピング?は大味で最低
新国立のエンディングの演出の方が格段に上

歌手は
最後は疲れてしまったが
ヴォータンのコニエチュニーが群を抜いていた
新国立ではまあまあだった、ラングも素晴らしい
とにかく他のソリストも見事
そこがプラスアルファかな

ナクソス島のアリアドネの空席が目立ったのは仕方ないにしても
ウィーン国立のワルキューレでこんなに空席があるとは
同じことを考えているオペラ好きも意外に多いのかも
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