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絵画は平面芸術?立体芸術-フォートリエ展


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今、東京ステーションギャラリーでジャン•フォートリエ展が開かれています

とても楽しみにしていた展覧会

高校時代、大原美術館で感動した画家の一人がフォートリエでした
作品は有名な人質の連作ではなく「雨」という作品
ちなみに他の感動した画家はジャクソン•ポロックとフォンタナ
ジャクソン•ポロックは、近代美術館の回顧展が見事でした
ところでこのフォートリエ、展覧会がありそうで、これまで日本ではまとまったかたちではありませんでした

その展覧会に行ってきました

初期の作品からアンフォルメの作品までフォートリエの作品に触れられます
もちろん指で触れるわけではありませんが、アクリルやガラスを通さずに多くの作品が手に取るように鑑賞できます

オススメは初期の作品で「イル•ド•フランスの風景」画面中央上部の赤い円とそのすぐ右に引かれたイエローの垂直のラインからこの風景を見ると凄さが心をとらえます
黒の時代の中から、no.39「花」これは説明無用でしょう
厚塗りの時代からは、no.58「無題」小さな作品ながら、「塗り」の美しきは秀逸
オブジェから「空のグラス」日本人の美意識の琴線にふれていませんか
そして晩年1959年に描かれ大原美術館所蔵の「雨」
やっぱり何十年経っても「雨」は美しい
圧倒的に美しい

写真で見ると、フォートリエもポロックもフォンタナも良さがおそらく絶対に伝わらなさそうです

ふと今回も思いました

絵画は本当は立体作品なのではないかと
実物のタッチといおうか質感といおうか
その辺が絵画が絵画たる所以ではないかと

追記
おそらくこのフォートリエ展のカタログも極めて重要な出版物だと思います
現在、日本でフォートリエについて書かれた唯一の書籍です
また、会場内で流されているフォートリエが実際に語るビデオも作品鑑賞には面白い手がかりとなりそうです

この展覧会を開いて下さった皆様にthanks a lot!

私の建築巡礼1 三井寺1

2014年3月某日、京都駅から琵琶湖線で膳所、膳所で京阪石山坂本線に乗り換え
やがて三井寺駅に
地図を頼りにちょっと遠回りかもしれなかったが、運河?川?沿いに雰囲気のある道を
それまで降っていた雪も止み、春の日差しも見える中、三井寺に
傘を買うべきか迷ったが、買わずに、約束の1時まで境内を散策
仁王門を過ぎると正面に石段がそそり立つ
その石段に覆いかぶさるように
巨大ではあるが、どこか貴族的な金堂の屋根の妻側が立ちはだかる
石段を登り詰め、正面に回り込むと
その貴族的な特徴はさらに強調される
三井寺
三井寺の名前の由来となった今でも音を立てて沸き立つ井戸に立ち寄り、唐院に
このころから雪が強くなり、別世界をつくりだす
静粛な境内に、春の雪が降り積もる
聞こえるのは風の音と、雪に驚いたかの鳥の声
唐院の門内で「雪宿り」唐院
やがて約束の1時に近づいたので雪の中、歩みを進めると雪は止み、青空に
勧学院に入ると、御坊様がお待ちになっていた。
私のために、勧学院の建具を開け準備をしていてくださったとのこと
申し訳ないやら、ありがたいやら

一之間に着座すると
「当時の様子を味わってみませんか」
との声で、人工的な照明が消され、
庭側の障子が開かれる
そこには光信の襖絵の胡粉や金箔が優しく自然の光を受け止める別世界が広がる

中門のついた勧学院客殿は、次に述べる光浄院客殿とともに
必見の建築であると再認識する
勧学院客殿
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