「藤原彰子」服藤早苗著

「藤原彰子」
著者:服藤早苗
出版社:吉川弘文館
出版年月:2019/6
一般人の藤原彰子へのイメージを変えるであろう一冊
87才まで生きた彰子の歴史上の役割を明確にする
道長・頼道による摂関政治と片付けていたその中身を丁寧に変えてくれる
その時代に彰子の立ち位置・役割はどういうものであったか
ついでに、紫式部の彰子の言及は的を得たものであったか
など、読者へ当時の様々な日記等の資料をもとに伝えてくれる
さらに、道長の人間像、頼道の人間像を浮き彫りにしてくれる
頼道と彰子が1074年、同じ年に没しているのも因縁深い
後の院政への流れも彰子の行動から予想させる

本文の上に本文内容の見出しが細かく記載され、読みやすい
本文を飛ばしてしまっても、内容だけは把握できる
歴史好き、日本文学好きにはおススメの一冊